2008年6月15日日曜日

な、な、なんとお、文明乗車だ!

久しぶりに北京の地下鉄に乗るとすべて自動改札になっているではないですか。これまでは出るときはフリーパスだったのにちゃんと出る時も自動改札でチェックです。パスモのようなカードがあるのですがどこにタッチすればいいのか分かりにくくて機械に拒否されたらちゃんと係員がついていて”ここですよ”と教えてくれました。まず係員がいることに驚き。

それよりもっと我が目を疑う驚愕の風景に出会いました。もしかしたら久しぶりに北京に戻って体がまだなじんでいなかったので幻覚を見てしまったのか? いまだに信じられません。

地下鉄五号線、東単の駅に列車が入り停止位置に近づいてドアが開くと、ドアが開くと、、、

これまでだったら二人三脚、三人四脚、四人五脚のように横に隙間なく並んでそのまま乗ってこようとする乗客にはばまれて降りるためにはラグビーかアメフトの練習ができるのですが、、、

ホームで人が並んでいる!!! そ、そ、それだけではないぞ、ちゃんと両側に分かれて真中にす・き・があるではないか!! 神様仏様!Oh my god! 天啊! ヘラーム!(覚えていますか?ガンジーが死ぬ前に行った”おお神よ!”というヒンズー語、のはず)

一瞬日本の地下鉄にいるのかと錯覚しました。なぜならこんな光景が北京の地下鉄にありえるはずがないと私の脳内思考回路が自動的に安全装置を働かせたのです。

でも幻ではなかったようです。私は両側に整然と並んでいる乗客の間を全く体を接触することなくホームに降り立ちそのまま階段まで到達できたのです。旧約聖書に出てくるモーゼが海を分けてユダヤの民を導いた如くホームの人海の中を悠々と歩くことができたのです。こんなことが、こんなことが、いや絶対何かの間違いだ、と後ろを振り返るとドアの前にオレンジ色のようなシャツの人たちが。

どうやらこの人たちは”文明乗車ボランティア(文明乘车志愿服务员)のようです。これまでも一応“降りる人が先です、乗る人はあとです”というアナウンスはされていましたがこんなもの全く効果がありません。この人たちのおかげでちゃんと整列乗車、こちらでいう文明乗車が実現できたのです。私がモーゼだとすればこの人たちは神よりの使者、天使のような存在です。

聞くところによると大阪では文明乗車ができていないとこのこと。このままでは北京に文明度で抜かれてしまうかも。

それともやはり私の幻覚だったのでしょうか?

下の写真がインターネットに載っていた4月2日に行われた結団式のようです。
http://www.bjsubway.com/cns/dtwh/wmcl/wmcc/2008/04/03/3388.html

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