2008年9月27日土曜日

CP あるいはコンノートプレース


デリーでは雨期が終わったらしくそれまで降り続いていた雨はぴたりとやんで毎日ほぼ快晴の日々が続いています。気温は32~33度ですがからっとしていて風が吹けば非常に快適な気候です。

前から歩いてみたいと思っていたコンノートプレースというデリー中心の繁華街に行ってみました。東京でいえば銀座、北京でいえば王府井というところでしょうか。9月13日に連続爆弾テロが付近であり死者がかなり出ました。こちらの地元の人は”CP”と略して言うので最初は何の事だか分りませんでした。

で、外国人が多い繁華街にいるのが地図売り。じつはインドの地図が欲しくていろんな本屋を回ったのですが全インドの詳しい地図帳というものがどうしても見つかりません。あるのはA2くらいの一枚もの。これだと字が小さくてこちらの暗い部屋の中ではほとんど判読不能。壁掛け地図も本屋で探したのですがこれがまた売っていない。どうやら道端の怪しいお兄ちゃんの専売品となっているようです。

コンノートプレースにもこの地図売りのお兄ちゃんがいっぱい。そのうちの一人にいくら?と聞くと

”350ルピー”と来ました。市内どこでも売ってるのが分かっているのでここで買わなくても全然かまわない強み、

”50なら買う、それ以外ならいらない”というと

”いやいや350”と全く強気。きっと日本人相手においしい商売をいっぱいやったに違いない。

”じゃあいいよ”とあっさり立ち去ると、、、、やはり後ろのほうから

”おーい、いくらなら買う?”という声が。

”だから50っていってるでしょ”というと

”200でどうだ”

”だから50だってば”

”本当の値段を言ってくれないか?”

”だから私は最初から50って行ってるでしょ、ファイナルアンサー!(と実際は言わなかったけど)” 

”うーん100でどうだ” 

”ほら駐車場に着いたから俺は帰るよ。じゃあね”とこの間ほぼ50メーターくらい歩きながらの会話です。

”わかった。物を確認しろ”とついにあきらめた様子。ふたりで現品確認(これが非常に重要)。この間も世界地図はいらないのかと売り込み。そんなものは要らんは。

”ひとつだけか?”と聞かれたので脳裏に会社と自宅と二つという考えがよぎったのですが、以前のたくさん買うと高くなる不思議インド商売の経験があるのでひとつと言って50ルピー払うと、

”もう、10くれないか?” なんと往生際が悪い!! 

”50だ”と無視して車に乗り込みました。


教訓:50でも高かったかもしれない。言い値の1/10の法則が成り立つのか?


これが大きくて見やすい全インドの地図。やはり国が広いのでこの大きさでないといきなり"***州の###"でと言われても分かりません。

おまけ;
この日も市内南部の下町のようなところで爆弾テロがあり死者が出ています。どうも土曜日は爆弾日和のようです。でも買い物には出ないと暮らしていけないし。”できるだけ人の集まるところにはいかないようにしましょう’なんてそりゃ大使館員はそれで暮らしていけるでしょうけどね。

2008年9月21日日曜日

鴨鍋は最高!

インドに戻ってきました。

北京でいろいろ食いだめをしましたが今回はこれが一番。”ダックスープ”と言われて正直ちょっとなあ、と思ったのですがあっさりしていて野菜などいろんなものが入っている。どこの地方の料理かはよくわからないのですがこの店は北京にここしかないそうです。ちょっと薬膳料理のようなところもあってうたい文句は”越喝越健康“ (食べれば食べるほど健康になる)”です。麺を頼むと店員が目の前でのばしてくれます。



北京ダックもおいしいけどちょっと胃が疲れたときはこっちのほうが絶対おいしいと思います。まだ有名ではないのでお早めに。

<おまけ>
恭王府という中国庭園で有名な場所の工事が終わっていました。ここはなぜか外国人が少なく中国人にとても人気のある観光スポットのようです。写真は前から公開していたところ。この後ろにピカピカの真赤な建物が並んでいます。

これからしばらくインドです。

2008年9月20日土曜日

ロシヤビール


王府井のスーパーに行ったらバルチックビールというロシヤ製と思われるビールを売っていました。味はまあまあ。いけます。右側が黒ビール、左がプレミアムビール。もうひとつあってそれが普通のビールのようです。日本製の半分くらいの値段。こちらの感覚では日本製が高すぎる。

2008年9月15日月曜日

旗日

昨日の夜雨が降ったので空気が澄んできれいです。近くの豪華変速機付きレンタルバイク(80元)を借りて市内サイクリングに。后海は気持ちがいい。



15日は今年から始まった去年まで5月連休にあった祝日を伝統的な行事の日に振替え変更された中秋の名月の祝日。ホテル近く胡同は国旗のオンパレード。ここは一番すごい。

北京市国防動員委員会

北京北東市内に最近できたとってもしゃれたショッピングモールSORANAのすぐ隣はなんとこんなところです。守衛所には完全武装のヘルメットをかぶった警備がこちらを見ています。だったらわざわざ隣にショッピングモールなんか作らなくてもいいものを。でもいったい何をするところなのでしょう?



これは近くの亜米利加料理店で出てきたティラミス。フィレ・リブ・ロブスター、インドでは決して食べられないおいしさで大満足!

2008年9月13日土曜日

夜の天安門

久しぶりに北京に戻ってきました。最高気温37度、車から降りるとメガネすっかり真っ白のインド気候から夜は19度のからっとした誠に気持ちのいい北京の天気を満喫。月も金星もこんなにくっきりと見えるのは年に数回あるかないかでしょう。あまりに気持ちがいいので夜の天安門に散歩に行ってみました。

ちょっと不気味に映っているかもしれませんが観光客はいっぱいいて実際は開放的です。





ここ数日北京で困ったのは会社が終わってからどこかに行こうと思ってもタクシーが全くつかまらない。通りと言う通り、交差点に干潟の蟹の大群のようにタクシー待ちの人たちが群れをなして必死に手を挙げています。通りの上流に待っている人がいるのでさらに先に行くとまた誰かが待っている。どこまで行っても誰か先に待っているので前の人が拾えるのをひたすら待ってから乗るしかありません。

本当かどうかわかりませんが中秋の名月の月餅を配る人がたくさんいるのが原因だという説が有力です。

2008年9月2日火曜日

インド人は正直かも?

北京で二回携帯をなくしました。二回ともタクシーです。一回目は降りてすぐに気づいて電話をかけましたがもう駄目でした。電源は入っていたはずなのに全く応答がありません。次に乗った乗客の餌食になったのでしょう。2回目は全くわかりません。恥ずかしながら酒量を誤り意識もちょっとうすれていました。

先日インドで携帯を落としました。考えればよく落とします。食事会をしていて全く気付いていなかったのですが連絡の電話がかかってきました。拾い主が私の携帯のインド人の電話番号を見てその人に連絡してきたそうです。色々ありましたが翌日現地の人に交渉してもらってなんと無料で返してもらいました。

その次の週、日本からの出張者を空港に送り届けたら帰りの車の中に電話が。”出国手続きを終えたのですが財布がありません、カードがみんな入っています!”と悲痛な叫び。送迎の車の中で落としたらしいとのことでこれはもう無理だろうと半分あきらめながらもとりあえずホテルに帰って受付に行くと”あなたと一緒にいた人の財布が落ちていた。会社にも電話したが連絡がつかない。”といって財布を差し出されました。すべて中身も無事。一瞬わが目と耳を疑いました。

どちらもたまたま幸運だったのかもしれません。普通は出てこないらしいですがこんなこともあるのだと見直しました。


戻ってきた携帯に残っていた写真。拾ったのがこの人なのかどうかは不明。そうだとしたら本当にありがとう!!