2009年8月30日日曜日

一歩外へ出ると危険がいっぱい

家を出たところの光景です。 隣の公園の木が倒れて道路にはみ出しています。 けが人はいなかったようです。

22日夜に雷雨があって強風でいたるところで木が倒れました。雷雨ですから時間にすれば小一時間程度で日本の台風から比べればそんなに大したことはないと思うのですが、いつも木がばたばた倒れます。

舗装されて根が弱くなっている、勝手に素人が剪定するのでバランスが取れていないから、などと言われています。ここはまだ通行の妨げにならないので一週間たってもこの状態です。いつになったらかたづくのやら。

雷雨とは関係ありませんがデリー市内で 昨日道路工事の穴に老人が落ちて死んだといいうニュースがありました。この現場写真の通り中央分離帯の真ん中に大きな穴が。街灯の付け替えをしていたらしく暗くて見えなかったらしいのですが囲いも注意の看板もまったくなし。これはさすがにひどい方ですがいたるところに穴とか意味不明な段差とか放置されたレンガとかいっぱいあるので夜はよく下を見て歩かないと本当に危険です。

ちなみにこちらでは交差点以外は日本のように信号付きの横断歩道なんてものはありません。ですから中央分離帯を乗り越えて反対側に行くというのはごく日常普通のことなのでこれでは穴に落ちてしまうのも当然。






2009年8月22日土曜日

いいんです、ちゃんと飛べば。エアインディア


北京に出張。以前は香港経由はどうしても夜行便になってしまったのですが最近はエアインディアのデリー香港便が香港北京の昼間の便に行き帰り乗り継げる時間に到着出発するようになったので楽になりました。

この便、いつも超満員。それもインド人団体客が大半。家族連れやら会社のインセンティブツアーのような人たちが多く、行きのデリー空港ではチェックインカウンターに長蛇の列。結局立ちっぱなしで一時間以上待たされてしまいました。これにはさすがのインド人も腹を立てて私の前のビジネスマンがカウンターでクレームをつける、そんなことするからますます遅れる。 さらにこの後、出国検査で20分、セキュリティーで10分、2時間前に空港に到着したのでゆっくりコーヒーでもと思っていたのは全く考えが甘かった。 機内に入った時はとっくに搭乗時間を過ぎていました。


搭乗するとまず始まるのが勝手に席の大移動。”お前こっちに来ーい”、”おれはここがいいーー”、”子供と離れ離れだ、誰か替ってくれないか!”と大声で叫びながらあちこちメタボ巨体が動き回ります。それでなくても とっくに予定時間を過ぎているのにとても着席できる状態ではありません。

ついにスッチーが”このグループのリーダーは誰!? グループ内で席を替るのは勝手にやって頂戴、でもグループ外の人と替る場合は私の了解を得てからにしなさい!”と大声で一喝。

私も家族連れからお願いされて席を移動、無事なんとかパズルのような席交換も終わり着席。

機体はビンデージもののエアバスです。こんな古い機体は見たことがありません。私の席の 灰皿(禁煙ですが)のふたが無いまま。隣の人のリクライニングは壊れてまったく使えない。


前の席の椅子は今にも壊れおちてきそう。

トイレのドアは閉まらない。プロジェクターは色がなく最新ボリウッド映画も完全になつかしい白黒映画。

帰りのデリー空港に着地した瞬間7、8人が一斉に立ち上がって荷物をとろうとする、男性客室乗務員が来てあわてて制止、”荷物が落ちる可能性があるから大変危険、着席してください!”と低調にお願い。そうこうするうちに周りは携帯の嵐、いたるところで大声の会話が始まります。こちらでは車輪が地面に着いた瞬間から携帯はかけ放題です。

聞くところによるとまだエアインディアは乗客墜落死亡事故は無いとか。社員のインド人が言うには”機内はボロボロでも安全性は高い、要するに飛べばいいのだという思想”とのこと。

スッチーの大半は肝っ玉お母さんですがユーモアのあるおばさんが多いのが救いです。日本の航空会社では決して味わえない”学生のころに友達の家に遊びに来ている?”ような一種リラックスした感覚が味会えます。

2009年8月15日土曜日

トリバンダラムあるいはティルヴァナンタプラム (തിരുവനന്തപുരം)

デリーは強烈に暑い、その上湿気むしむし。日本も休みだし夏休みを取って南インドのケララ州にあるトリバンダラム(地元の言い方ではティルヴァナンタプラム (തിരുവനന്തപുരം))というところに行ってきました。

ホテルは両側を砂浜に挟まれちょっと突き出た岬の崖の上にあるので窓からは180度アラビア海が見えます。モンスーンシーズンのためか後ろの山側は一日中曇っているのですが日が昇ると海の上はいい天気になってきます。 気温はデリーのように高くないので非常にすごしやすく爽快。







プールで泳ぎましたがほとんど貸し切り状態。真下にアラビア海。これはたまりません。



隣のビーチに行ってみるとレストランでぽつぽつと食事をしているのはほとんどヨーロッパ系の客。この辺のホテルはかなり安いようなので長期滞在をするのでしょう。






風が強く遊泳禁止。注意書きは英語、ケララのマラヤーラム語、インド公用語のヒンズー語、そしてなぜかドイツ語で書いてあります。



遊歩道にお土産物屋やレストラン、ほとんど人はいません。



ここの難点はデリーからの便があまり良くないこと。ノンストップ直行便が無いのでムンバイ経由です。でもここはお勧めです。

2009年8月5日水曜日

インド大魔術、ウンチ靴磨きがBBCで報道される

先日BBCのポッドキャストを聞いていると、以前このブログで紹介したコンノートプレースのウンチ靴磨きのことが紹介されました。 題名は’Seeking Delhi's 'phantom squirter'  (squirt 【他動】 〔液体{えきたい}を〕噴出{ふんしゅつ}させる)
BBCのURL⇒http://news.bbc.co.uk/2/hi/programmes/from_our_own_correspondent/8177032.stm
私の5月6日ブログ⇒http://frombeijingtodelhi.blogspot.com/2009/05/blog-post_06.html
レポーターは元BBCデリー特派員のSam Millerという人。 うん?どこかで聞いたことがある名前、と思ったらまさに数週間前に見つけて読み始めた"Delhi Adventures in a Megacity"という本の作者。ちょうどこれまた読んでいたページの次のページにこの靴磨きのことが出てくるところでした。

ここでははっきりと"Shit Squirter(ウンチぶっかけ)"と書いてあります。

ある被害にあったアメリカ人は”2千万人の物乞いがいるであろうこの国に少なくとも一人はイマジネーションを見せてくれる男がいた”と称賛しています。

Miller氏の調査によるとこの技は少なくとも1980年代までさかのぼることができるらしい。彼もいったいどうやってこんな離れ業を成し遂げるのか、そしてその男の正体は誰なのか、懸命に取材しているけど今だに謎だそうです。

私はやはりインド大魔術だと思います。

2009年8月2日日曜日

バンガロール郊外に出発 その2

まだ時間があるので滝を後にバンガロールに近いところにある岩山に向かって出発。これは 滝の動画です。




帰り道に道端で休憩したときに”この木はタマリンドですよ”といわれて実を拾って見せてくれました。”そのまま食べられます”といわれて中身を一口。何かに似ている。干し柿の味をもっとすっぱくした感じ。体にはいいけど食べ過ぎるとおなかを壊すよといわれました。子供はこれに塩をかけておやつにするそうです。 カレー粉の中には必ず入っているものだそうですが原料を見たのは初めて。



バンガロールの近くの岩山に到着。山の上にハヌマーンというヒンズー教のサルの神様のお寺があります。山がひとつの大きな岩でできているような感じです。



山門の横に岩にハヌマーンの絵が岩に書いてあります。ここにお参りしているのはなぜか女性ばかり





途中で横道にそれると岩の間の水溜りに子供がなにやら投げている。見てみるとこんなところに小さな魚が一杯。




足をきれいにしてくれる魚がいるんだよね、なんて話をしたらPさんが試してみる、といって水の中に足を入れました。なんと魚が寄ってくる。そのうちPさん”Uhyaa--" と叫び声。どうやら魚がつつきに来たようです。




それを見ていたVさん、足を水に入れます。こちらは"カモン、イイェー、グーード、ベイビー!”と大喜び。




デリー近辺と違って緑が多い、起伏があって変化があります。何よりも郊外は涼しい。自然を満喫しました。


帰りは満員のローバジェット便で爆睡。水以外は有料、その場でスッチーにお金を払います。夜の10時にデリーに着いたら気温は35度でした。やれやれまた戻ってきたぞ。

バンガロール郊外に出発 その1

バンガロールに出張しました。これまで空港、ホテル、オフィスの往復しかしてなかったのですが運よく(無理やり?)金曜日が会議に。土曜日に前からバンガロールを案内してあげると約束してくれていた現地のVさんとPさんが車で郊外にあるShivanasamundram(シバナサムンドラム)という滝に連れて行ってくれました。

まずは朝食、バンガロールからマイソールに向かう大きな街道沿いに有る巨大なレストランに立ち寄ります。朝の8時過ぎですがもう客で一杯。こんなのはデリーの近くにはありません。




オープンな感じで涼しくて気持ちがいい。




作っているそばから好きなものを好きなだけ食べられます。




料理はこちら南インドの典型的なものだそうです。完全ベジタリアン、コメを使った料理が多くあまり辛くはありません。味は最高。腹ごしらえをして一路滝を目指します。




途中の村の風景は水田、サトウキビ、ココナッツ、養蚕といろんなものをやっていて”この辺の農家は裕福だ”とのこと。





途中のバス停。人がどんどん屋根に登っていきますが料金はどうなっているのか不明。




一番上にあるのが滝の案内。このような分かりやすい標識が道路沿いにあります。デリー近辺ではとても考えられない。思わず感激して写真を撮りましたがデリーボケしているようです。こんなのあって当たり前でしょう。バンガロールが外国人には住みやすい理由の一つです。




途中にこんな感じの岩山がところどころ。






このあたりの土がレンガ作りに適しているそうです。畑のそばや中でいたるところレンガを焼いています。これはまさに焼いているところ。中から煙が出ていて近づくと熱い。






お目当ての滝に到着。かなり壮大です。下から涼しい空気が上がってきて気持ちがいい。3つの流れが滝となって1か所で合流しています。




一番下の展望台はペンキ塗りを淡々とおじさん一人がやっていました。いつ完成するのやら。




でもすぐ下を見るとインド名物ゴミだらけ。まったくなんとかならないものかな?




飛行機まで時間があるのでもう1か所市内に近いところにある岩山に行こうということになり滝を出発。

続きます。