2009年8月22日土曜日

いいんです、ちゃんと飛べば。エアインディア


北京に出張。以前は香港経由はどうしても夜行便になってしまったのですが最近はエアインディアのデリー香港便が香港北京の昼間の便に行き帰り乗り継げる時間に到着出発するようになったので楽になりました。

この便、いつも超満員。それもインド人団体客が大半。家族連れやら会社のインセンティブツアーのような人たちが多く、行きのデリー空港ではチェックインカウンターに長蛇の列。結局立ちっぱなしで一時間以上待たされてしまいました。これにはさすがのインド人も腹を立てて私の前のビジネスマンがカウンターでクレームをつける、そんなことするからますます遅れる。 さらにこの後、出国検査で20分、セキュリティーで10分、2時間前に空港に到着したのでゆっくりコーヒーでもと思っていたのは全く考えが甘かった。 機内に入った時はとっくに搭乗時間を過ぎていました。


搭乗するとまず始まるのが勝手に席の大移動。”お前こっちに来ーい”、”おれはここがいいーー”、”子供と離れ離れだ、誰か替ってくれないか!”と大声で叫びながらあちこちメタボ巨体が動き回ります。それでなくても とっくに予定時間を過ぎているのにとても着席できる状態ではありません。

ついにスッチーが”このグループのリーダーは誰!? グループ内で席を替るのは勝手にやって頂戴、でもグループ外の人と替る場合は私の了解を得てからにしなさい!”と大声で一喝。

私も家族連れからお願いされて席を移動、無事なんとかパズルのような席交換も終わり着席。

機体はビンデージもののエアバスです。こんな古い機体は見たことがありません。私の席の 灰皿(禁煙ですが)のふたが無いまま。隣の人のリクライニングは壊れてまったく使えない。


前の席の椅子は今にも壊れおちてきそう。

トイレのドアは閉まらない。プロジェクターは色がなく最新ボリウッド映画も完全になつかしい白黒映画。

帰りのデリー空港に着地した瞬間7、8人が一斉に立ち上がって荷物をとろうとする、男性客室乗務員が来てあわてて制止、”荷物が落ちる可能性があるから大変危険、着席してください!”と低調にお願い。そうこうするうちに周りは携帯の嵐、いたるところで大声の会話が始まります。こちらでは車輪が地面に着いた瞬間から携帯はかけ放題です。

聞くところによるとまだエアインディアは乗客墜落死亡事故は無いとか。社員のインド人が言うには”機内はボロボロでも安全性は高い、要するに飛べばいいのだという思想”とのこと。

スッチーの大半は肝っ玉お母さんですがユーモアのあるおばさんが多いのが救いです。日本の航空会社では決して味わえない”学生のころに友達の家に遊びに来ている?”ような一種リラックスした感覚が味会えます。

2 件のコメント:

BeijingTRI さんのコメント...

すごいね~
CAやMUが天国見たい

たく さんのコメント...

でもスッチー(男性・女性とも)の対応はこちらのほうがフレンドリーです。インド料理もまずまず行けますよ。