2009年1月10日土曜日

建築方法

デリーには新しい高層ビルはほとんどありません。おそらくインフラが追い付かないのでそんなものをやたら作ったら停電、断水で使い物にならないから規制されているのでしょう

ほとんどのアパートや住まいは3階から5階建て。よく工事をしているのをみかけますが最初は壊しているのかと思ったら建築中だったことがわかりびっくり。今日も近所を歩いていたら二軒ほど建築現場に遭遇。

まずは機械類がほとんど見当たりません。見事なまでにすべて手作りです。コンクリートミキサー、クレーンなどというものはありません。レンガを一個づつ積み上げていきます。上の階がそろったら材木を間に立てて乾くのを待つようです。



壁の薄さたるや下の写真の通りレンガ一枚です。あるオフィスの三階に大型複写機を入れようとしたらエレベータもないし階段が狭くて運び込めない。どうしたかというと三階の壁を壊してクレーンで運び込んだそうです。確かにこの壁ならたやすくぶち破れるでしょうが構造的に大丈夫なのでしょうか?



建築現場で働くのは女性が多く頭の上にレンガを乗せてゆっくり歩いて運びます。工事現場に住み込みで子供も一緒に暮らしているのが普通のようです。こういう作り方ですから見ていてもなかなか工事は進みません。

煉瓦の上から壁を塗ってきれいな金属性の化粧版とハーフミラーをつければ一見立派なオフィスに見えます。でも中身は全部こうやって作っているわけです。

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