そのうち靴磨きから”ほら、見ろ。靴が汚れているぞ”といわれてびっくり。なんと立派なウンチが靴の甲にもっこりと載っているではありませんか! ほんの数秒前まではなんともなかったのに。そばにいたおにいちゃんが頭を指して”兄弟、頭でなくて運がよかったな”などといいます。
これ以上かかわったら大変、先を急ごうとしますがおしゃれできれい好きのAさん”こんな靴ではとても歩けない”と、とうとう靴磨きを頼むことにしてしまいました。振り切って逃げるつもりの私が振り返ると階段で靴を脱いで磨かせています。上から高みの見学をさせていただくことにしました。
階段を上がってきたところでいくら払ったのか聞いたら、な、なんと1000ルピー!これには飛び上がるくらい驚き。なんでも最初は1500ルピーを要求されたとか。マックの豪華マハラジャバーガーセットが75ルピー程度でこちらでは高級品。彼らの物価感覚的には5千円か1万円くらいを差し上げたようなものです。かもねぎならぬ”革靴を履いた日本人”というところでしょうか。
ウンチは本物のにおいがしたとのこと。いつどうやって靴につけたのか?そもそもほんものだったのか? だとすればなにの? なぞは深まるばかり。二人とも全く想像もつきません。まさにインド大魔術を見せられた思いです。靴磨きとしては途方も無い値段ですが目の前で魔術を見せてもらった料金としては十分に価値があったかもしれません。
きっぱりと拒絶すればよかったのですが中途半端な断り方だったのがウンのつきだったようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿